『想いが伝わる日(9)』
それから母はどうやって日々を過ごしていたんだろう。
体重がもう少し増加してから決めましょうと医者に言われたので、骨髄移植を受けるかどうかまだきめてないと父から聞いた。

仕事中も頭から離れなくて、ミスを連発。
周りのスタッフやお客様には本当に迷惑かけた。
大きなクレームにつながらなかっただけよかったけど。


ワタシはストレスを感じると食欲がめっきり減ってしまう。
仕事の合間の昼休憩も、お茶で食べ物を流し込んで終わり。
明日は仕事が休みなので見舞いに行く予定なのだけど、正直見ているのが辛い。
このままこんな精神状態だと、母とともに共倒れしてしまいそう。


昼ごはんの後は、たいてい近くの大きな書店へ行く。
ファッション誌とか芸能誌とかを見て、流行をチェックしたり、アクセサリーのデザインのイメージを膨らましたりしている。
それが、もう習慣みたいになってしまって、特に見る気もないのに自分の近くにあった雑誌を手にしてパラパラとめくった。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?




人間て、信じられないものを見たとき、何回も見ようとするよね。
ワタシも同じで、そのページを何回も何回も繰り返し穴があくんじゃないっていうくらい凝視した。



「嘘ぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!!!



店内に響き渡るくらい叫んでしまった。
自分でも信じられないくらい大きな声で。
他人に見られる恥ずかしさよりも、今自分が見ている写真が信じられなくってパニック状態になった。



その写真はコンサートの様子を写したものなんだけど、そのメンバーの一人の腕に巻きついているものは、なんとワタシが作ったあのブレスだったんだ。




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【2008/04/09 15:00】 夢物語 | トラックバック(0) | コメント(2) |
『想いが伝わる日(8)』
今日は仕事が休みなので母のいる病院へ。
心身ともに疲れていて元気ないところを見せちゃうと母が心配するので、見舞いに行くのは久しぶりだった。



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【2008/04/08 22:19】 夢物語 | トラックバック(0) | コメント(2) |
『想いが伝わる日(7)』
今日も朝から寒くて、人通りも少ない。
天気予報だと今日一日は気温が上がらないらしい。
昼まで一人で店番なので、クラシックをかける。
こんな日は客足がそうよくないので一人で静かな時間を過ごす。

注文していたストーンビーズが納品されたので、その石を使った商品を作る。
お客様は女性が多いのと手ごろな値段かつ恋愛運をUPするというローズクォーツは店の人気商品だ。
ワタシ好みのパステルカラーのビーズを使ってブレスをいくつか作る。

作っているときはすごく集中しているので、余計なことを考えなくていい。
ちゃんとイメージどおりできあがるとすごく幸せな気分になる。
パワーストーンも好きだけど、アクセサリー作りはもっと好きだ。
自分のアイデアがちゃんと形になってそれが人に喜ばれるっていいよね。
それに、凹んでても何か毎日やることがあるって救われる。



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【2008/04/07 13:48】 夢物語 | トラックバック(0) | コメント(0) |
『想いが伝わる日(6)』
とにかく思いつくことはどんどんやっていった。
母がそれを受け入れられなくてもいい。
「どうしてワタシがやってあげたとおりにしてくれないの?」とか思うのはやめた。
ワタシがいいと思ったものから選択するのは母なのだから。


しかし、ワタシも人の子なので失敗も凹むこともいっぱいあった。




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【2008/04/02 10:30】 夢物語 | トラックバック(0) | コメント(2) |
『想いが伝わる日(5)』
思いついたのは、ブレス作り。

邪気をはらうといわれる水晶と
陽の気をつかさどる龍彫り水晶と
願い事をかなえるラピスラズリ。
「元気になりますように」と願かけ。

それらを組み合わせて、最近気に入っているデザインで作る。
母はパワーストーンのことをよく知らないのだけれど、それでいい。
きれいなものが毎日そばにあれば心も晴れるんじゃないかって。
毎日病院にはいけないワタシのかわりに、母といつもいっしょにいてくれる。

ハート型のローズクォーツも贈る。
ローズクォーツは愛の石といわれる。
母のガンは胸の辺りにあった。
それで思った。実はずーっと愛に飢えていたんじゃないかと。
「私をもっとみてほしい」って。

ローズクォーツと両手を胸に当て、
黒い斑点が消えて、ピンクの暖かい光が胸にひろがるのをイメージする。
ただ説明するだけじゃ、きっと母はやらないと思うので病室で二人でやってみた。
ワタシは石なしでやったんだけど、すごく気持ちよくて楽になるのでついついウトウトしちゃったりするんだ。


そして、医療用カツラを探す。
母はいつも身奇麗にしてたから、病室でも同じようにさせたくて。
自分でもネットで探していたんだけど、たまたま同じ病室の患者さんの家族がHPを教えてくれたので、そこで注文することに。
外出するわけじゃないんだからそんなもんはいらん、という女ゴコロがわからん親父を説得して。(笑)




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【2008/04/01 11:35】 夢物語 | トラックバック(0) | コメント(3) |
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