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そんなあなたのこんなおはなし Vol5

2008
01
30
ring
これは『そんなあなたのこんなおはなし』の続きです。

まだお読みになっていない方は先にこちらををお読みください。

そんなあなたのこんなおはなし Vol.1  Vol.2 Vol.3 Vol.4




**********

「専門家にも聞いてみましたが、状況はとても厳しいです。」

ワタシはそうAマネージャーに報告することに決めた。


そう決めたにもかかわらず、家に帰ってからもBちゃんのを考えていた。
Aマネージャーから、いい報告まっているってメールが入る。
すんません、ワタシにはどうにもできませぬ・・・。

ご飯を食べながらだらだらとつけっぱなしだったテレビを見る。
同じようなTシャツを着た人たちがマラソンランナーの応援をしている。
ああ、今年もそんな時期か。
仕事と病院の往復だったからもうすぐ夏が終わるって気づかなかったなぁ。
そして夏が終わったら、ワタシは彼の元へ行く。
Bちゃんとももう関わりがなくなる。

母親が明日も仕事なんだから早くお風呂に入って寝なさいという。
事故にあって以来、ワタシは実家から職場へ通っている。
体がボロボロですっかりやせてしまったワタシを見て、母親はぶつぶつ文句を言いながらも、彼のところへ行くときにはもっと太ってないとだめだねといって、しばらく一緒に住まわせてくれることを許可してくれた。ありがたかった。

ワタシには受け入れてくれる家族がいるけれど、Bちゃんは勘当されているから戻りたくても戻れないんだよね。。。


画面が変わって、司会がTVの前の視聴者に募金を呼びかける。
すると、TVカメラがまさにいいタイミングで募金した若い男の子を映し出す。
その若い子は自分がカメラに写っているのがうれしいのかピースサインなんかしてる。



募金かぁ。。

ワタシは今までこーいうチャリティイベントとか慈善団体ってすごく胡散臭いって思ってた。
だから募金とか寄付とかぜんぜん興味なかった。
ちょっと前のワタシだったら、さっきTVに写った若い男の子なんて「TVに写るからって募金するなんて偽善者じゃん。」って思ってた。


ワタシのように「偽善じゃん」っていうだけで何にもしない「善人」より、さっきの「偽善な」男の子のほうが、本当に援助をまっている人たちにはありがたいに違いないよな。。。

また、集めているのが「お金」でなぜ服とか日用品のような「モノ」じゃないんだろうって思ってた。「お金」っていうものにひどくダークなイメージがあるからだけど。

たとえば、アフリカに服を送るとする。
まず、集まった服を保管しておく場所が必要なので倉庫を借りなければいけない。
当然発生するのが倉庫を借りる「賃貸料」、寄付された服を仕分ける「人件費」、服を現地へ輸する「輸送費」等が必要になる。無事に現地に届いたとしても、現地の人は服じゃなくてほかのものが必要かもしれない。

それがお金だと人件費や輸送費はいらないし、(送金代などはいるだろうけど)現地の人が本当にほしいものが買うことができる。


TVの中の同じTシャツを着ていた人たちの後ろには、顔が見えないが、本当に援助を必要としている人たちがいるんだ。


こんなことも知らないで、頭っから否定してたワタシ。
バカだよなぁ。目先のものばかり気を取られていて、肝心なものが見えてなかったよ。



「いい加減にお風呂にはいりなさーい!!」

母の怒鳴り声にあわててお風呂場へ行く。


(つづく)


 お願いします。

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