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見果てぬ夢 50 ~They don't care about usとSFにある社会問題

2010
03
26
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2009年11月7日

前回(11月5日)の続き。
映画『This is it』のサブタイトルに使われている、『They don't care about us』について。




一部が反ユダヤではないかとして批判を浴び、マイケルは自身が反ユダヤではないと弁明することとなった。ミュージックビデオのうちプリズンバージョンはMTV等の番組で放送が自粛され、ビルボードでは最高30位。しかし、ドイツでは首位を獲得している。

問題部分だとし抗議していた反ユダヤ活動監視団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は、『“kike”はユダヤ人に対する侮蔑的言葉の俗語。“jew”はユダヤ人を指す言葉で、それ自体は侮蔑的な意味を持たないが、“kike”と並列して使うと否定的意味合いを帯びる結果を招いてしまう』との見解を示した。<ウィキペディアより引用>

動画に出てくる人物や社会問題について

フランクリン・ルーズベルト

ルーズベルトはアメリカ史上唯一、4選された大統領で、アメリカ史上唯一の重度の身体障害を持つ大統領でもある。
任期中に世界恐慌と第二次世界大戦を経験し、20世紀前半の国際政治における中心人物の1人だった。ルーズベルトのニューディール政策はアメリカ合衆国経済を世界恐慌のどん底から回復させたと評価されている。アメリカ経済の回復は同時に、第二次世界大戦が起こるまでの間、デトロイト市の大工業地帯を枢軸国に対する「民主主義の兵器廠」に発展させた。これは戦後、アメリカが国際的な覇権を握る原動力となった。しかし、独裁者であるヨシフ・スターリンに対する容共的な姿勢を取ったことは、後に批判の対象となった。ルーズベルトの平和に対する国際組織の展望は死後に国際連合として結実した。<ウィキペディアより>


ニューディール政策

1944年1月11日、ニューディール政策を始めたローズベルト大統領最後の演説が行われた。それはアメリカ憲法で保障された「幸福の追求」をより具体的に実現するための新しい権利章典の提唱だった。ローズベルトが掲げた権利は以下の通り。この演説の後すぐにローズベルトは亡くなり、この権利章典は法制化されなかった。
 
 社会に貢献し、正当な報酬を得られる仕事を持つ権利
 充分な食事、衣料、休暇を得る権利
 農家が農業で適正に暮らせる権利
 大手、中小を問わず、ビジネスにおいて不公平な競争や独占の妨害を受けない 権利
 すべての世帯が適正な家を持てる権利
 適正な医療を受け、健康に暮らせる権利
 老齢、病気、事故、失業による経済的な危機から守られる権利
 良い教育を受ける権利


ムーアはこれを実現するのがアメリカの使命だと訴える。
 ただ、アメリカは実際、これを実現しようとしていたのだ。60年代まで続いたニューディール政策のアメリカは国民の平等を第一とする福祉国家だった。ジョンソン大統領は「偉大なる社会」をスローガンに掲げて貧困の根絶を目指していた。世界中があこがれたアメリカン・ドリーム、誰もが豊かになれるアメリカとは、ある意味、社会主義的な理想でもあった。
 ところが、それは経済の停滞を生み、70年代にニューディール政策は崩壊した。だから、平等よりも競争によって経済を活性化させる新自由主義とレーガン政権が登場したのだ。
(引用:Newsweekコラム:『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』はキリスト教徒マイケル・ムーアの資本主義批判


マーティン・ルーサー・キング牧師

アメリカ合衆国のプロテスタントバプテスト派の牧師である。キング牧師の名で知られる、アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者的役割を果たした活動家。「I Have a Dream」(私には夢がある)で知られる有名なスピーチを行った人物。1964年のノーベル平和賞受賞者。2004年の議会名誉黄金勲章受章者。アメリカの人種差別(特にアフリカ系アメリカ人に対する差別)の歴史を語る上で重要な人物の一人である。(ウィキペディアより)



私には夢がある、つまりいつの日か、この国が立ち上がり、「我々はすべての人々は平等に作られている事を、自明の真理と信じる」というこの国の信条を真の意味で実現させることだ。(アメリカ独立宣言)

私には夢がある。いつの日かジョージアの赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫たちとかつての奴隷所有者の子孫が同胞として同じテーブルにつくことができるという夢が。
私には夢がある。今、差別と抑圧の炎熱に焼かれるミシシッピー州でさえ、自由と正義のオアシスに生まれ変われる日が来るという夢が。

私には夢がある。私の四人の幼い子ども達が、いつの日か肌の色ではなく人格そのものによって評価される国に住めるようになるという夢が。

今日、私には夢がある!

私には夢がある、いつの日かこのアラバマでも、
目下のところ悪意に満ちた人種差別主義者に牛耳られ、州知事が「(連邦政府の)干渉排除」や「(連邦法の実施の)無効化」を唱えているアラバマ州においてさえ
将来いつの日か、幼い黒人の少年少女たちが、幼い白人の少年少女たちと手に手を取って兄弟姉妹となることができるという夢がある。


引用先:Martin Luther King's Speech
スピーチ全文と訳はこちら←クリックで別ページへ


 ロドニー・キング事件



1991年3月3日、黒人男性ロドニー・キングがレイクビューテラス付近でスピード違反を犯し、ロス市警によって逮捕された。その際、20人にものぼる白人警官が彼を車から引きずり出して、装備のトンファーバトンやマグライトで殴打、足蹴にするなどの暴行を加えた。たまたま近隣住民が持っていたビデオカメラでこの様子を撮影しており、この映像が全米で報道され黒人たちの激しい憤りを招いた。<ウィキペディアより引用>

 ロス暴動

1992年4月末から5月頭にかけて、アメリカ合衆国・ロサンゼルスで起きた大規模な暴動。新旧の人種問題、陪審制の難しさなど、暴動の背景にある多くの問題が浮き彫りになった。<ウィキペディアより引用>





*******************


最初のウィキペディアの引用より、この歌は批判を浴び、ミュージックビデオは放送が自粛された。
この件について、マイケルは以下のように弁明している。

 World Music Awards (1996 Monte-Carlo, Monaco)



受賞のスピーチで「私は反ユダヤ主義者ではない」と言っています。

 この曲を作った理由について

SB:So you have been the voice for a lot of the people who have been left out.Like in the song " They don't care about us", the main message being they don't care about who? The poor? The third world?
MJ:Well, I'd say, they don't care about us, those who are treated unjustly, those who have been bastardized, being called "nigger", being called the word that they misunderstood me for when I said those who say "kike" to people. When I was a little kid, Jews, we had Jewish lawyers and Jewish accountants and they slept in my bed next to me and they would call each other "kike". I said," What is that?" and they said, " That's the bad word for Jews. For blacks they say 'nigger'. I said, "Ohhh." So I always knew when people had been bastardized, they've been called "nigger", they've been called "kike". That's what I'm saying and they used it. They took it all wrong. I would never...you know?
SB:You were trying to stand up for those with no voice?
MJ:Yeah, who don't have a voice. I would never teach hatred, ever. That's not what I'm about.
(『Michael Jackson Tapesより引用』

SB:君は社会に取り残された人たちのための声になろうとしてきた。たとえば、『They don't care about us』とか。この歌の主なメッセージである、『They don't care about us』のUSって誰のことかい?貧しい人たちのこと?それとも第三世界のことかい?

MJ:それは不公平に扱われている人のこと、いやな扱いをされている人のこと、たとえば、「ニガー」(黒人への差別用語)と呼ばれている人たちのこと、「カイク」(ユダヤ人への差別用語)と呼ばれている人たちのこと・・・これについては、人々は僕のことを誤解しているようだけれど・・・。
僕が小さいころ、ユダヤ人の弁護士と会計士がいたんだけれど、僕の隣で寝ていたとき、彼らがお互いに「カイク」と呼び合っていたんだ。僕が「それはなあに?」と聞くと、彼らが「それはね、ユダヤ人に対する悪い言葉なんだよ。黒人に対する『ニガー』と同じことさ。」僕は「わかった」と答えた。
僕は、人々がいやな扱いをされるとき、彼らは「ニガー」や「カイク」と呼ばれているのを知っていたんだ。それは僕が言いたいことだったし、そういう意味で「カイク」という言葉を使ったんだ。世間の人たちは誤解しているけれど、そういうつもりじゃないんだ・・・わかるだろう?

SB:君は声なき人たちのために立ち上がろうとしたんだね?

MJ.そうだよ。声なき人のために。僕は憎むことを教えてはいない。それは僕が言いたかったことじゃないんだ。


****************

しかしながら、『Michael jackson Tapes』の著者・ラビ(ユダヤ教指導者)シュムリ氏は、マイケルの『敵リスト』に名前があがっていた。ファンサイトを見ると、マイケルが設立したHeal the kidsをめぐってトラブルになったとある。

そして、シュムリ氏との会話が行われたのは2000年から2001年の間。マイケルは「カイク」と呼ばれた人たちの味方だったが、その4年後マイケルはこういう発言をしている。いつ録音されたものか不明だが、これがリークされたのはちょうど児童性的虐待の裁判が終わった数ヶ月後である。


2005年11月24日付けニュース 
In a series of audio tapes broadcasted Wednesday on ABC's "Good Morning America," Jackson is heard using anti-Semitic language in a voice message to one of his former advisers. "They suck…they're like leeches," Jackson is heard saying. ”It's a conspiracy. The Jews do it on purpose."
(引用:www.jpost.com/servlet/Satellite?cid=1132475611341&pagename=JPArticle%2FShowFull)

ABCニュース『Good Morning America』は、マイケルジャクソンは前訴訟アドバイザーの一人と交わしたボイスメッセージの中で、反ユダヤ主義的な発言をしたと報道。


(「奴らには本当にむかついている。まるで(血を吸う)ヒルのようだ。本当にうんざりだ。彼らは世界の有名人に金や大邸宅や車などを与え、最終的には一文無しにする。これは陰謀だ。ユダヤ人がわざとやっているんだ」)

*******

マイケルは一般の善良な市民であるユダヤ人のことを言っているのではなく、おそらく金持ちの、一部の人たちのことを言っているのだと思うが、この映像はマイケルの死後も流れた。そのとき、ニュースでは「マイケルは妄想狂だった」といっていたっけ。
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Tags: マイケルジャクソン ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス

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