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Calling 17 ~BEP『Say Goodbye』とアメリカの教育

2011
01
31
ring
"Say Goodbye"

EEP

Say Goodbye


1992年、お前と俺は戦っていた
ロス市警の暴力は世間に知られ
ロドニーキングやレジナルド・ディーニーの事件さ
お前は正義を求めていたかもしれないが何も見つからなかったんじゃないか?
人々は殴りあい、ニュースはそれを繰り返し流し
混沌と怒りが頂点に達していたからさ

皆が逃げ回り、銃を振り回すやつもいて
地域は崩壊し、怒りながら何かを求めていた
理由は分からないが
感情の高ぶりのせいでそれが革命のようだと感じていたからさ

Yeah,yeah,頭がぶち切れそうなくらい叫ぶだろう
お前に教えてやる、俺たちは8年間鎖に繋がれていたんだ

いそげ、時間が無くなりそうだ

1997年、国家が縮小し
政府は切り捨て、新しい法律が制定され、
次は人間のクローニング化、彼らは新しい創造物を作ってる
彼らは密かにお前を兵隊にしたてあげ駐屯させるだろう

前時代の人種的隔離政策だった教育の無償化はもはやなく
政治は肯定的な活性化に取り掛かろうとしている
国境付近で外国人の国外追放を実行し
移民局はお前を捕まえるが娘とは引き離された


俺たちはゆっくりと屠殺されている
新世界秩序のために用意されている
Yeah,yeah,頭がぶち切れそうなくらい叫ぶ
お前に教えてやる、俺たちは3年間鎖に繋がれていたんだ

いそげ、時間が無くなりそうだ

(以下略)

この曲が入ったアルバムがリリースされたのは1998年。
最初の歌詞にある1992年、ロス暴動が発生。ウィキペディアによると、潜在的要因として、ロサンゼルスにおける人種間の緊張の高まりが挙げられる。アフリカ系アメリカ人の高い失業率、ロス市警による黒人への恒常的な圧力、韓国人店主による黒人少女(ラターシャ・ハーリンズ)射殺事件とその判決に対する不満などが重なり、重層的な怒りがサウスセントラル地区の黒人社会に渦巻いていた。そこにロドニー・キング事件のロス市警警官に対して無罪評決が下されたことが引き金となって、黒人社会の怒りが一気に噴出して起きた事件であるといえる、とある。

そして、1997年のアメリカではビル・クリントンが教育において「ゼロ・トラレンス」を導入し、一気に広まった。ゼロトラレンスとは、「細部にわたり罰則を定め、違反した場合は速やかに例外なく厳密に罰を与えることで生徒自身の持つ責任を自覚させ、改善が見られない場合はオルタナティブ・スクール(問題児を集める教育施設)への転校や退学処分を科し善良な生徒の教育環境を保護。また「駄目なものは駄目」と教えることで、規則そのものや教師に対し尊敬の念を持たせ、ひいては国家や伝統に対する敬意や勧善懲悪の教えを学ばせた。引用:http://joumon-juku.com/jiji_syouron/50.html こちらも参考に:米最高裁のアファーマティブアクション判決

そして前年9月に成立した、米国への移民を制限する新しい連邦法「不法移民の一掃と移民の責任に関する法律」が4月1日発効した。同法は、合法的移民の制限と不法移民を国外追放する政府の権限強化を意図するものである。
 同法は、不正な入国や適正なビザの不所持等による不法な移民について、本年9月30日までに合法な移民となる手続きをとるか又は国外に一旦退去することを求めており、4月1日以降6ヶ月不法滞在する者は以後3年間、1年以上不法滞在する者は10年間米国への再入国を禁じているほか、外国に住む家族を呼び寄せようとする米国内の移民は、所得が貧困レベル(4人家族の場合年収1万9,500ドル)の125%以上でなければならないとする所得要件を設けており、貧しい合法移民が家族を呼び寄せることを困難にしている。調査によると、メキシコやエルサルバドルからの多くの移民はこの基準を満たしておらず、同要件については既にカリフォルニア州で差別的であり違憲であるとして提訴されている。引用:米国社会と移民政策の現状


それから14年がたった2011年の状況はどうか。
子供たちを取り巻く環境のみに絞って説明するならば、ゼロトラレンスで高校を退学になった子供たち(そして子供たちの家族も高校中退していたりする)は就く仕事が限られるため生活の向上ができないままでいるか、志願し兵士になる子も多い。また、高校を卒業しても大学の学費が高く支払えない高卒の子たちにも一定期間軍務に服すればと奨学金が出ると信じて入隊するものもいるが、これがまた絶対にもらえるとは限らず、運よくもらえて大学にいったとしてもこの経済状況では就く仕事がない。カリフォルニア州の2010年1月の失業率は12.5%と国内では5番目に高く、日本では高給取りと思われているパイロットもフードスタンプでしのぎ、ある企業でマネジャーだった人も職が見つからず生活のダウンサイズを図らずを得なくなっているのだ。
また、子供によい教育を受けさせたいが地域の公立学校では満足できないためチャーター校を志願しても、枠が限られているためくじ引きに当たらないといけない。入学試験でも成績でもなく「くじ引き」って・・・。
アメリカはお金持ちの子がいい学校・いい教育を享受でき、貧乏人はその恩恵にあずかることができずいつまでたっても貧困から抜け出すことが難しい格差社会になってしまった。


参考:『Waiting for Superman』2/3追記
サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門グランプリに輝いたアメリカの公立学校を取り巻く現実を描いたドキュメンタリー。
「不都合な真実」でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞したデイビス・グッゲンハイム監督が、アメリカの幼稚園児から中学2年生までの" チャーター校"に入学を希望する5人の子供達とその家族に迫る厳しい現実に迫る。私立校や質の高い公立校に行くチャンスのない子供たち、質の低い公立高校に通学している子供たちの選択肢を広げるチャーター校は狭き門で、入学はくじ引きで選抜されてしまう。子供たちを取り巻く切実な状況を通して、高校中退者が増加する一方のアメリカの公教育制度の問題点をあぶり出している。


★あらすじ★タイトルのSupermanというのはチャーター校のことをさしています。
この動画に出てくる公立学校に通う子供たちは医者だったり看護婦だったりと将来の夢をそれぞれ持っているのですが、それを阻むのはなんと学校。毎朝子供たちは学校に行きますが、ひどい教育を受けているのです、とミッシェルさんは言います。アメリカの教育の実体は深刻になっており、先進国30カ国の中で、アメリカの数学の成績は25位(1位はフィンランド、日本は6位)なのですが、自信だけはフランス・ドイツなど8か国中1位です。(ちなみに日本で自信があると答えたのは28%で8か国中最下位です。)
地元の公立学校ではいい教育が受けられないと考えた親子は一縷の望みをかけて倍率の高いチャーター校への入学を希望するのですが、選別基準はロッタリー(くじ)。要するに「運」だのみという現実。これに外れるといい教育は受けられず、十分に満足することのできない教育を公立学校で受けるしかないのです。
子供たちに将来の希望を与えるためにもこのような状況を改善していきましょうと、この映画は呼びかけています。


記事1貧困大国アメリカ

記事2ルポ・貧困大国アメリカ

このあたりの背景が分かる実話を基にした映画 『フリーダムライターズ』



同名の全米ベストセラーを基に、荒廃する高校で、問題を抱え未来の見えなかった生徒たちと一人の女性教師が起こした奇跡の実話を映画化した感動ドラマ。1994年、ロサンジェルス郊外のウィルソン公立高校。ここに理想と情熱を持って赴任してきた若い国語教師エリン・グルーウェル。しかし、2年前のロス暴動以来、激しさを増した人種間の対立は、彼女が受け持つ教室にも影を落とし、生徒たちはラティーノ、アフリカン・アメリカン、アジア系など、人種ごとに徒党を組み一触即発の状態。銃やドラッグがはびこり、その日を生きるのに精一杯で誰も将来のことなど考えようともしなかった。そんな生徒たちを相手に授業の進め方に苦心するエリン。ある日彼女は、生徒全員に日記帳を配り、何でもいいから毎日書くようにと提案する。やがて、徐々に本音を綴るようになった生徒たちは、次第にエリンに心を開き、そして自らの内面とも向き合い始めるのだった。(『All Cinema』より引用)

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(2007/06/23)
エリンとフリーダムライターズ

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物語に隠された真実のストーリー part1  Part2

「一つだけみんなに理解してもらいたいのは、誰も自分がすることを否定したりできない。
どんな風に育とうと、どこ出身だろうとそれがすべてを決めるわけじゃない。
人生は”自分で”決める。自分がなりたいような人になれると、アメリカ人の子供だけでなく世界中の人が知るべきなんだ。」(上記の動画より)
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Tags: Black eyed peas say goodbye

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