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Calling番外編~2003年BETアワードの裏話

2011
11
02
ring
ラトーヤ・ジャクソン『Starting Over』より



 私は2003年6月24日に開催されたBETアワード・ベストニューグループ賞のプレゼンターを頼まれた。私は友人でありこのショウのプロデューサーであるロン・ワイズナーから電話を受け取った。ロンは80年代前半、マイケルのマネージメントをしていた人物だ。
 ロンは私にそのショウでマイケルにジェームス・ブラウンのプレゼンターを頼みたいので、マイケルにコンタクトをとってくれないかと頼んできた。しかし、ロンと私はマイケルはジェームズが大好きだけれど、マイケルはこのようなショウに出るのは好まないのでおそらく断るだろうという意見で一致した。

そのショウの夜、ロンがバックステージにいる私に満面の笑みを浮かべながらやってきて、「凄いニュースだよ、ラトーヤ。君の弟がここに来ているんだ」と言った。決して少なくない私の家族のなかで、私はロンがマイケルのことを指しているとは露とも思わず、「誰なの?」と聞いた。 「マイケルだよ。彼をここにつれてきてくれて感謝するよ」とロンはいった。

 私はそれを聞いてとてもワクワクし、今すぐマイケルに会いたくなった。
「マイケルは控え室にいるのかしら?」と聞くと、「マイケルは誰も近寄れない特別室にいるよ」 とロンはいった。
 ロンはジェフレと私にその特別室のある方向を指差して教えてくれた。私たちがその場所に行くと、マイケルの新しいセキュリティが廊下をブロックしていて、そこから先、誰も通ることを許さなかった。セキュリティが私に気づくと、自己紹介をしてジェフレと私のためにドアを開けて中に入れてくれた。

 さて、マイケルをびっくりさせるときがやってきた。マイケルはこのショウに私がプレゼンターとして出演することを知らなかったのだ。私は特別室に入ると、マイケルは私を見てとってもびっくりしたようすだった。それから私たちはこんなにすてきないたずらに大声で笑いあった。私たちは昔の時間を取り戻したかのように意気があがった。マイケルはかれのアイドルであるジェームス・ブラウンにライフタイムアチーブメント賞を渡す準備をし始めた。いつものように、マイケルは自分をパーフェクトに見せたがった。

「どう思う?大丈夫かな?」とマイケルは聞いた。
「もちろんよ、マイケル。とっても素敵よ」と私は答えた。
「シャツはどうかな?ボタンをもうひとつ外したほうがいい?それともこのままのほうがいいかな?」
「いいえ、そのままで十分素敵よ。でも、なにか青い糸のようなものがついてるわ」私はその糸くずをシャツから取ってあげた。
「他に気になるところはある?」とマイケルは聞いた。
「パーフェクトよ、マイケル」
「本当に?ベルトもひとつはずしたほうがいいかな?」
「いいえ、マイケル。それ以上ラインストーンはつけられないわ」
マイケルは笑った。
「鏡を持ってる?」
「ええ、ここに。」私はポーチから鏡を取り出し、マイケルに渡した。
「なにか”スメル”をつけてる?」
マイケルはいつも香水のことを”スメル”というのだった。

私たちが若い頃、私はいつも兄弟たちが出演するショウや、ラスベガスで家族そろって出演するショウに出演する前はいつもこんな風な会話を交わしていた。だから、マイケルとこんな風に、昔のように過ごせるなんて本当に素敵な経験だった。

「ラトーヤ、カメラを持ってる?」とマイケルは聞いた。
「ええ、ジェフレが持ってるわ。ジェフレ、写真を撮ってくれないかしら。あとでコピーが欲しいの」と私は言った。
マイケルと私はポーズをとった。このときの写真が私たちがとった一番幸せな写真の一つだと思っている。


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マイケル以外誰もこの特別室にいなかったので、私たちだけの幸せな時間をすごすことができた。私たちを子供時代に戻してくれた濃密な30分間だった。私たちは二人ともこのような時間を終わらせたくなかった。マイケルは私の衣装がいかに個性的で人と違っているかを語り、その衣装がクレオパトラに仕える女性のようだとずっと話し続けた。

ついに、マイケルがジェームス・ブラウンと観客を驚かせるときがやってきた。セキュリティが「ミスタージャクソン、そろそろ準備してください」と言った。「ラトーヤ、ジェフレと一緒に僕についてきて」とマイケルが言った。
私たち3人はバックステージを通り抜け、スティーブ・ハーベイのようなエンターテイメント界の有名人たちとともにウィングと呼ばれるところに立った。

ビッグスターたちがその夜に集結したが、いつものように、みんながマイケルに魅了された。マイケルが彼らの中でも一番有名なビッグスターだからだ。マイケルは大統領から王室の方々、世界でも有名なロックスターでさえもこのような影響をもたらすのだった。彼らはみんなマイケルのそばに来たがり、自分を知ってもらい、友人になりたがったりするのだ。それがマイケルにとってたいへんな重荷になることもあるのだが、マイケルは本物の星空のように優雅さと情熱をもって接していた。マイケルと私はショウビジネスの世界で育ったので、このようなリアクションに慣れており、このときも周りの人たちととりとめのない会話を交わした。

私はすでに自分の出番が終わっていたので、マイケルのことが心配になった。私とマイケルはステージの端でジェームズブラウンのパフォーマンスを見ていた。マイケルがまだ子供のとき、ジェームスが私たちの家を訪れ歌ってくれたことがあったのだが、そのときと同じようにマイケルはジェームズに夢中になって頭を揺らし、つま先で床を鳴らしながら踊っていた。
「ラトーヤ、ジェームスは凄いよ」とマイケルが言った。
マイケルがジェームズの歌を聞いているときも、舞台スタッフやセレブリティたちがマイケルのそばを離れず、話をしたり写真を撮る機会をうかがっていた。

そして舞台係がマイケルのところにやってきて、「マイケル、この曲がおわったらすぐにステージに出て、後ろからジェームズブラウンにケープをかけてあげてください」と指示を出した。マイケルは本当にワクワクしていた!彼はまるでちいさな子供のようにはしゃいでいた。それをみていて私は幸せな気持ちになった。

「ラトーヤ、僕と一緒に来て」とマイケルは言った。
「だめよ、マイケル。一人で行きなさい!」と私は言った。
「お願いだよ」
「あなたが輝くときよ、マイケル。舞台に出て、ベストを尽くしてくるのよ」
「わかったよ。でも、そこにいてくれる?どこにもいかないで。」
マイケルは次第に顔つきが変わり、キング・オブ・ポップ『マイケル・ジャクソン』となり、舞台にあがっていった。

この続きの映像はこちら。↓




終わり。
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Tags: マイケルジャクソン BETアワード ラトーヤジャクソン

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2011/11/02 (Wed) 16:54 |  # |  | 編集 | 返信

wax Re: お久しぶりです

>りんちゃんさん お久しぶりです。コメントをありがとうございます。このらとー屋の本はインサイドザジャクソンファミリーの続きのような内容です。その本に出てくるマイケルの唯一の明るい話題が今回の記事でした。(この本の後半はマイケルの死亡にかかわる内容です)読んでくださりありがとうございました。

2011/11/04 (Fri) 02:24 | marianong #- | URL | 編集 | 返信

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